私たちの想い

真に安全な建物の追求

私たちは年間400件前後の建築防災設計に関わっています。
その中でいろいろなお客様との出会いがあります。中には「九門宏至建築事務所の判定は厳し過ぎる。建て主の要望をそのまま実現した上で防災上の安全性能を満たしてこそ、プロではないのか」といったお叱りの声をいただくことも少なくありません。

しかし、私たちが考えるプロフェッショナルとはそうではありません。

私たち一級建築士の仕事は、真に安全な建物とはどのようなものかを考え、提案することに他なりません。従って、お客様が理想とする空間が、建築防災上問題があると判断した際には、躊躇なく問題点を指摘します。同時に、どのようにすればお客様の理想とする空間を維持しつつ安全な建物とできるかを提案します。
しかし、根本的に不安全な建物であると判断した場合には、お客様のご要望を満たすのは困難です。

お客様は神様です。私たちの仕事を評価し任せてくださるお客様は何よりも大切です。しかし、そのお客様と、お客様の建物を守るために、お客様のご要望を否定せざるを得ない場面があることをご理解いただいたうえで、お仕事をご依頼いただきたいと思います。

自分の建物だけは火事にならない。誰もがそう思い、願います。しかし、ある一定の確率で火災は必ず起こります。万一の場合にも後悔することの無いよう、真に安全な建物を作りたい。それが九門宏至建築事務所の願いです。

次世代に遺せる建物を作りたい

ある調査結果によると、日本の住宅の平均寿命は約26年、アメリカは約44年、イギリスは約75年だそうです。
日本の住宅は他国に比べ頻繁に建て替えられているようです。これは住宅に限らずオフィルビルや、商業施設・公共施設等全ての建築物に共通と考えます。街の景色は日々変わります。都市部の駅前などではすぐに再開発が行われます。
再開発というと聞こえはいいですが、実際にはスクラップ&ビルドで全部作り直しです。

日本のこの傾向は建物の建設コストを低く抑えることを求められます。そして、防災設計に対して顕著に影響します。
25年程度持てば良いのであれば設備の老朽化の心配はなく、不具合で火災を起こすこともないだろうから、とりあえず法の目をかいくぐれば良し。すると、コスト優先に、法令の条文を言葉巧みに操りグレーを白に変えるような設計士が評価されるという嘆かわしい現実を生み出します。

果たしてこれでいいのでしょうか?

ひとつの建物を大切に永く使い続けること、良い建物は古くなればリニューアルして次世代へ引き継ぐこと。
こうした社会資本の充実こそが、真の豊かさではないでしょうか。九門宏至建築事務所はそんな想いを抱きながら次世代に繋がる防災設計を行っています。

ページ上部へ