避難安全検証法のメリット・デメリット

「避難安全検証法を使えば設計の自由度を高めることができます」
「建設コストを下げることができます」
そんなメリットばかりが謳われる避難安全検証法。ほんとうに良いことづくめなのでしょうか?
ここでは九門宏至建築事務所が考える避難安全検証法のメリット・デメリットについて解説します。

メリット

そもそも避難安全検証法が作られたのは、建築基準法の積み上げ方式の規制により、過剰な防災設備が必要とされ、建築コストが諸外国と比較して高くなってしまったものを何とかして下げ、国際競争力を付けるためでした。従って避難安全検証法を利用する一番のメリットが、建築コスト削減であることは間違いありません。ここでは建築産業に関わるそれぞれに立場のメリットについてまとめてみました。

避難安全検証法はコスト削減の特効薬ではない

建築コストは単に避難安全検証法を利用するだけで安くなるわけではありません。
日本の建築コストが高くなる背景には、例えば以下のような現実も考えられるためです。

  • 建築の性能とは全く関係ない小さな納まりまでこだわり美しく仕上げようとする国民性
  • 実施設計中、施工中の度重なる変更による無駄の多さ
  • 競争による受注を行うため、競争各社の見積費用が工事費に上乗せされている
  • 国土交通省、総務省と別々の機関が建物の規制を行っている上に、さらに地方自治体が独自の条例で規制を行うため、各行政機関と何度も調整が必要。

避難安全検証法はあくまでコスト削減の方法の一つに過ぎないことを、どうぞご理解下さい。

デメリット

避難安全検証法では、不要な防災設備を削減しても安全性能が保たれることを検証します。その際、仕様設計と同様に設計するのでは安全性能の確保が難しい点があり、設計者にとっては面倒に感じられることも少なくありません。そうしたデメリットについてまとめてみました。

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